くぅー

ショック・ドゥ・フューチャーのくぅーのレビュー・感想・評価

3.6
“気にしちゃダメ、信じて突き進んで。私も最初は苦労した。”

1978年のパリ。“未来の音楽”であるエレクトロ・ミュージックに夢中な、女性ミュージシャンのある一日を描く。

そんな本作は、“電子音楽の創生と普及を担った女性先駆者たちに捧ぐ” と、最後にテロップが入る…なるほどなシスターフッド系作品。

そう、いわゆるエレクトロ・ミュージックの煌めく印象とは裏腹に、生み出す作業は孤独で…同様に派手さはなく、実にシンプルに描いてます。

しかも先鋭的な音楽ながらも、当時の音楽業界はまだ男尊女卑の世界であり…無神経な野郎たちの一言が足を引っ張るが、女性たちからパワーをもらって行く姿を巧みに切り取ってましたね。

っと、もちろん挿入曲も味のあるセレクト。

なお、キャストでは、やはりアルマ・ホドロスキー…いい感じの熱演ぶり。
クララ・ルチアーニらのサポートも良きです。
くぅー

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