ノットステア

縛られたのノットステアのレビュー・感想・評価

縛られた(2017年製作の映画)
4.6
○感想
短編ということでなめてた。。
いや、最初は怖かった。夜中、強盗たちに襲われるもんだと。夜中に見るもんではないなと。そんな話ではなかった。
スゴイ。強烈に刺さる。共感。。


映画の最後の部分。
「慈善団体が皆様の寄付を有効に用いて支援するプログラムに資金提供するかの情報はcharity.orgをご覧ください」


○アマプラの紹介
「一群の侵入者が評判の良い医者を捕獲すると、彼は彼らの動機を理解するのに苦労します。彼らは彼に医学研究のカテゴリーの下で毎年何十億ドルもの損失があるのかを説明することを強制します。」


以下、ネタバレ







筋萎縮性側索硬化症の治療法に取り組んでいる、生物医学工学の研究部長に銃を突きつけ、質問する。
博士の組織は年間3500万以上の寄付を受け取ってるのに、具体的な医療の進歩がない。

3500万の内訳は、
13%は管理費
22%は募金活動と啓発活動
29%は学校教育と専門教育、体良く「ロビイスト!」だと言う方法に過ぎない
15%だけが実際の患者のケア
残りの21%は神経変性疾患の治療と手当の研究開発

博士「必要経費だ」
犯人「馬鹿げてる!重役達が高級車に乗り週に5晩も走り回るのに必要な費用だろ!何の為かって?それでお前と実験室のネズミの分の資金が出るんだろ?」
博士「会社の支出を管理する権限は俺にはない。俺が使った金は一銭残らず患者の健康を念頭に置いたものだ!もどかしいのは、治療法を見つけるのにどれだけの作業研究実験をするか分かるか?企業の限られた支出の上限という制約に常に縛られてるんだ!」
犯人「でもお前なら違うやり方ができるだろ?」
博士「他の方法などない。この体制には欠陥があるんだ!俺がどうこう出来る問題じゃない!」
犯人「そこがマチガッてるんだ、博士。5歳のとき親父がハンチントン病と診断された。大きくなるにつれて親父の健康は悪化し彼が亡くなるまで目の前で次第に悪化するのを見るしかなかった。20年近く前の話だが今でも親父が亡くなった時と同じく治療法の発見からは程遠い。なぜだ?重役達や利己的な官僚らはこうした病気を苦労して稼いだお金を親父の様な自分で治せない人達を助ける為に与える勤勉な人々の善良な性質と慈善を搾取し利用するチャンスと考えているからだ」
博士「お気の毒に。もっと自分にできることがあればと思わない日はない。全てが機能していない。俺には何も出来ない。何も…」
犯人「あるさ」
犯人は5000万を渡す。
犯人「他の人とは違う、博士。あいつらとは違う。人を助けたいか?俺は外部からの干渉なしに自分でそうする力を与えてるんだ。正しいことをすると頼りにしてる。きっとするさもないと…次に会う時はこうはいかないぜ」