KOTAYOSHIDA

そこにいた男のKOTAYOSHIDAのレビュー・感想・評価

そこにいた男(2020年製作の映画)
3.3
語弊を恐れず言えば所謂何処にでもいそうな普通っぽい女性がその普通のラインを逸脱して狂気に走っていく過程を30分かけて丁寧に見せつけられる、目を逸らしたくなるような事を真正面から見せてくる片山監督らしい作品。殺人鬼的な狂気ではなく、普通の人が溜めて溜めて溜めた結果プツンと何かが切れてしまい突発的に発露した狂気がしっかり描かれていてめちゃくちゃ嫌。今や常套句になってカジュアルに使われてしまっている「メンヘラ」という言葉の重さを改めて思い知らされるようなインパクトはあった。ただあのモザイク、作劇上普通に結構ノイズだと思ったので別にパンツくらい履いてても良かったのでは。
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