たけ

私をくいとめてのたけのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
4.1
今年TIFF三本目。ラスト。三本ともラブストーリーという結末に。去年までは10日間で20本以上観ていたのに、社会人になり削られる心と身体で、たった三本しか観られなかったのはとても残念!来年こそはもっと余裕を持ってガッツリ映画祭期間満喫したい!!

今年の観客賞を受賞。日本の映画祭だからこういう結果は順当というか、なるべくしてなるだろうとは思っていたけれど、舐めちゃいかん。『勝手にふるえてろ』の比じゃないぐらいに進化した大九ワールドハンパない。とにかく、のんが可愛い。

もうおっさんに片足突っ込んでる自分でも、乙女全開の本作に終始笑わされた。自分の中に「A」というもう1人の自分?相談役?を作って日々を過ごすみつ子には、とても共感してしまうし、人間皆んなそんな感じだと思うんだけど、皆さんはどうなんだろう。僕自身もやってしまう。

一見順調そうな人生だけれど、その人生を生きている自分自身は日々悩み苦しみ考えている。誰に相談するでもなく、自分で解決しなければいけないことばかり。他者からすれば「どうでもいい」ことでも、当の本人には一大事。恋に仕事に友情に、いつの時代も人間は忙しい。

みつ子は過去にトラウマを抱えており、それから逃げるように生きているけれど、必ず向き合わなければいけない場面がまた現れる。そこで闘えるか、また逃げるか、どちらが正解かは無いけれど、劇中のみつ子の勇姿はカッコいい!!人間ちょっとだけ大事なところで踏ん張れると、良いこと起こる、かも、ね。愛は偉大だ。
たけ

たけ