変な設定の違和感に関わらず、そもそもなんか漫画っぽくて、(実際単によくわからない所もあったし)はじめは茶番になりそうな不安でいっぱいだったが、要所要所でエモみを投入してくるし、単純に能年玲奈のかわいさにブチ抜かれたりする。
自分の中の自分みたいなのは確かにいるとは思うけど、こんな露骨に自分自身と乖離したイメージではないので正直最後までなんだかわからなかったが、心情をはっきり口にするための装置ということに落ち着けた。
一人でいるのは何も気兼ねしないので最高に楽だというのは大変わかる。ただ寂しい気持ちも確実にあって、しかし誰かといるためには努力が必要。自分のことすらコントロールし切れないのに、ましてや他人と歩調を合わせるなんて。
みんな色々考えて、それでも噛み合わないことはあるけど、それを経ながらも手を取り合って同じ方を向くことができたなら、それはもう美しいことに決まっているので、なんだかわからないシーンを挟んで妙な気持ちを残したままなのに号泣。
あまちゃんを見た上だとあの二人の友情と一部のすれ違いに説明以上のものが入ってくるのは完全にチート(あそこもめちゃくちゃよかった)。大滝詠一が強過ぎるのは何だどうした。