ぬまち

Il dio serpente(原題)のぬまちのレビュー・感想・評価

Il dio serpente(原題)(1970年製作の映画)
3.5
本当にヒドい話だ。資産家のビッチ妻が金持ちの旦那とカリブの島の別荘を訪れる。旦那の不在時、妻は土着のセックス密教にハマり出す。劇中、旦那は突然死ぬが、妻は悲しそうな素振りは一切見せず、イケメンの元カレを島に呼んで寝ようとする(オイオイ)。しかし、セックス密教で知り合った現地のマッチョ黒人との幻覚の中での情事が忘れられず、元カレとは不感症に。最終的にはそのマッチョ黒人とくっついて終わり、という救いようのない話だ。

一応、異文化理解や西洋文明への批判など、アカデミックなセリフも用意されているが、取ってつけた感が半端ない。

しかもビッチ妻が土着の儀式に参加し、半裸でトランス状態になって地べたをのたうち回る様子を延々見せられるので、見てるこちらまでトランス状態になりそうになる。

しかし何となく見れてしまうのは、風光明媚な島の風景を捉えた異国情緒溢れる映像と、アウグスト・マルテッリなる人物が手がけたイージーリスニングなサントラ。とくにテーマ曲の「Djamballa」は耳に残る。
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