ロビン

僕と頭の中の落書きたちのロビンのレビュー・感想・評価

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
3.7
「ファーザー」が認知症の人が見てる世界を描いた作品なら、本作は統合失調症の人が見てる世界を描いた作品。

幻覚や幻聴など特有の症状について当事者視点で表現されているから、とてもイメージしやすく症状が理解しやすい。
しかしながら重くならずユーモアを交えて描かれていて、愛情を感じられる温かい素敵なストーリーだった。 
そしてラストは絶対に泣いてしまうかと。。

劇中での主人公アダムのセリフ「がん患者のことは大勢が助けようとしてくれる、なんとか夢を叶えようとしてくれるんだ、でも統合失調症の患者には誰も関わってくれない」にハッとさせられた。
まだまだ周りからこの病気に関して理解を得られていないことが、この一言に詰まっていると思う。
統合失調症や精神疾患を患っている人達の苦悩がうかがえる。。

またアダムの母親の病気を抱えているけど病気そのものが自分ではない」はとても素敵なセリフ。

個人的には神父役のアンディ・ガルシアがいい味出していて、とっても良かった!

ラストにポールがドアを閉めるシーンに涙腺崩壊必至。。
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