統合失調症の当事者視点の映画。
統合失調症って実はすごく身近な病気で、生涯罹患率は全人口の1%とも言われている。
日常生活で視界に入らないのは、作中でも語られる通り、発症すれば刑務所に入るか路上生活者になるか自殺するかで終わるから。
自分の祖母が統合失調症だったので、症状について理解できる部分はある。
統合失調症は脳機能障害なので完治することはない。
そのため、支えるつもりの人は一生一緒に生きていく覚悟が必要。
原因は未解明だが遺伝性だと言われているので、キチガイの家系だと周囲からは疎まれること必至。
そう考えると、この作品では統合失調症をポジティブに描き過ぎだと思う。
もしかしたら、最初から最後まで全てが主人公の妄想だったかもしれない。
そっちの方が映画としては面白いけど。