とても素敵な映画だった。その人と病気をイコールで見るのではなくて、その人のコアの部分で見る。素敵。
ただ実際家族に統合失調症の人がいたら、恋人がそうだったら、娘が好きになった人がそうだったら、現実に落として考えてみるとやっぱりこの映画は美しい"フィクション"映画だと思います。
だからといってこの映画の価値が落ちるわけではないとも思います。統合失調症を知らなかった人がもし出会えたら素敵な映画です。
そして自己の無知さを改めて考え直す映画。
町で奇声を発する人を見て怪訝な顔をしたことはないか、ブツブツと何かを呟く人を見て避けたことはないか、怖い気持ち悪いと直感だけで判断したことはないか、、、
初見の相手がどんな病気かなんて分かりません。でも知識があれば、たまたまでも、最後お父さんが彼と何も言葉を交わさずそっと扉を閉めたように、同じことが私にも出来るのではと感じました。