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僕と頭の中の落書きたちのsのレビュー・感想・評価

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
3.0
統合失調症が題材の作品。
病名は知っていても、実際に幻聴や幻覚などどんな世界が彼らに見えているのか想像できなかったから、この作品を通じて(あくまで一例だろうけど)感じることが出来た。率直に言って、気が狂いそう。気が狂いそうなんだから、気が狂ってみえて仕方ないのかも(言い方が適切ではないかも)。

もちろん近くにいる人の助けが必要だし、本人も病気を受け入れて、そして周りの助けを受け入れることも難しくて、だからこそ大切な事なのだと改めて感じた。
ポール(母親の恋人)は嫌な立ち回りだったけど、厳しい言葉や環境に置くことも選択肢に入れながら、アダムが改善するようにしてくれていて、、。最後のメールを見るまでは"なんだよ、アダムを邪険にしてるんじゃ"と思っていたけど、家族じゃないからこそ、でも家族の一員として彼(アダム)が良くなる為にはどうすればいいかと考えていてくれたんだと知り、なんと素晴らしい人なのだと。

"ガン患者のことは大勢が助けようとしてくれる、なんとか夢を叶えようとしてくれる。でも統合失調症の患者には誰も関わってくれない"
"病気を抱えてるけど、病気そのものじゃない"
とても印象的な言葉だった。
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