ほぶす

僕と頭の中の落書きたちのほぶすのレビュー・感想・評価

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
4.0
「僕はアダム 病気を抱えているけど病気そのものじゃない」

本作のテーマは"統合失調症"。
映画の題材にするには難しいテーマだが、幻覚症状も視覚効果を用いて、病気のことを知らない人でも見やすく作られている。

テイラー・ラッセルは『エスケープ・ルーム』でも見せてくれたように、相変わらず優等生キャラがどハマリしてますが、今回驚いたのは、僕ははじめましてのチャーリー・プラマーの演技が素晴らしかったこと。

統合失調症を抱えるアダムは、病気を原因に周りの人を突き放してしまうが、徐々に周りの人の温かさも知っていく。
このような繊細な心理描写を、体すべてで表現しており、最後のスピーチのシーンで「演技素晴らしすぎるな…」と確信しました。


本レビュー冒頭のセリフは、個人的に本作のセリフで1番刺さったもの。

統合失調症を決して特別扱いはしないものの、病気を抱える人の"苦悩"や"葛藤"、そして周りの人の温かさによる"救い"を映しだしていた作品でした。
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