「僕はアダム 病気を抱えているけど病気そのものじゃない」
本作のテーマは"統合失調症"。
映画の題材にするには難しいテーマだが、幻覚症状も視覚効果を用いて、病気のことを知らない人でも見やすく作られている。
テイラー・ラッセルは『エスケープ・ルーム』でも見せてくれたように、相変わらず優等生キャラがどハマリしてますが、今回驚いたのは、僕ははじめましてのチャーリー・プラマーの演技が素晴らしかったこと。
統合失調症を抱えるアダムは、病気を原因に周りの人を突き放してしまうが、徐々に周りの人の温かさも知っていく。
このような繊細な心理描写を、体すべてで表現しており、最後のスピーチのシーンで「演技素晴らしすぎるな…」と確信しました。
本レビュー冒頭のセリフは、個人的に本作のセリフで1番刺さったもの。
統合失調症を決して特別扱いはしないものの、病気を抱える人の"苦悩"や"葛藤"、そして周りの人の温かさによる"救い"を映しだしていた作品でした。