ああああ

クイーン+アダム・ランバート・ストーリー: ショウ・マスト・ゴー・オンのああああのレビュー・感想・評価

5.0
クイーン、やっぱり伝説のバンドすぎる。
それになによりもアダム・ランバートが本当に素晴らしいアーティストだなと思った。たしかに唯一無二のフレディ・マーキュリーのパフォーマンスは他の誰にも務まらない。それでもアダムがクイーンのボーカルを務められるのは、アダム・ランバートも唯一無二のアーティストだからだと再認識した。そしてそういう意味で"Queen"ではなくあくまでも"Queen + Adam Lambert"で活動することの意義を強く感じた。

泣いた。

冒頭のシーンでのアダムのインタビューの

「(フレディの)代役でも、僕は彼じゃない」

この言葉にものすごく納得した。それは別にアダムがダメとかでは決してなくて、どんなに上手かったとしてもフレディという唯一無二の存在には誰もなれないとアダムが理解してて、その上で自分のパフォーマンスでクイーンの曲を届けてくれてるのがライブを見てて伝わるから。アダムのパフォーマンスを見てて「ありがとう」と思うのはアダムがこう思ってくれてるからだと思う。アダムのパフォーマンスは、クイーンとフレディ・マーキュリーに対するリスペクトに溢れてて、だからこそライブであの化学反応が生まれるのか、と気づけた。フレディの真似をしてしまうと、あれほどの素晴らしいパフォーマンスは完成しないと思う。

あれはたしか2014年にサマソニで来日した時だったと思うけど、空港で記者が写真を撮っている時にアダムがそっとブライアンとロジャーから距離をとっていた。それを見たときに「あぁ、ブライアンとロジャーの二人を本当にリスペクトしてるし、ファンに対しても気配りをしてくれてるんだろうな」と思って胸がいっぱいになったのを思い出した。アダム・ランバートも歌唱力が凄く高くて、凄く才能があるのに、いまクイーン+アダム・ランバートで活動をしてくれていることに感謝しかない。

また冒頭のインタビューのシーンでロジャーが

「フレディの再来は求めてない、それを求めるならライブには来ないでくれ。でも僕らの演奏と音楽を楽しみたいなら大歓迎だ。」

と言っていた。カッコよすぎる。本当にカッコよすぎる。ロジャーもこう思ってるからこそ、素晴らしいライブが今も出来るんだろうな、と思ったし、ジョン・ディーコンが「フレディの代わりはいないから」を理由にバンド活動に参加していないことも尊重してるんだろうな、と思った。そしてクイーンの音楽に対する圧倒的な自信が感じられるこの発言に震えた。本当にカッコいい。

2014年サマソニ東京公演の映像が出てきたのも、日本でライブした時のメンバーの思いも聞けたし嬉しかった。俺が行ったのは大阪公演だったけど、あの時のサマソニ大阪公演で雷雨の中で雨に打たれながら演奏するアダムとブライアンに感動したのを思い出した。

それにしてもアダム・ランバートは本当にカッコいい。性的指向を公表した時のスタンスもめちゃめちゃカッコよかった。ライブ前に控え室でメンバーの皆とハモってるところも最高にカッコよかった。とにかくこのドキュメンタリーはどのシーンもずっとみんなカッコよかった。

すごく長い感想になってしまったけど、ほとんど「カッコいい」ばかりの感想になってしまったけれど、最後にもう一度アダムに感謝したい。
アダムには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。生まれた時にはフレディが亡くなってた俺にクイーンのライブに行く機会をくれてありがとう。ブライアンとロジャーの演奏を、クイーンの曲を、ライブで聴く機会をくれてありがとう。
アダム・ランバートが大好きです!
ああああ

ああああ