そもそもマジック研究所での一夏のキャンプという設定がいい。マジシャンに憧れる少年少女たちが共に過ごし、心身を成長させていく。青春というにはまだ幼い主人公たちが一生懸命にマジックにチャレンジする姿は微笑ましい。
設定が設定なだけにストーリー的にはかなり若年層向けな部分はあったけど、このマジックというのはネタがあることがわかっていながらもやはりワクワクしてしまうし、マジックが所々で効果的に使われていたのがとても好印象だ。
家族愛もテーマの一つ。父親を亡くした主人公が、自身を見守る母親の存在に気付き、カードマジックを披露しながら感謝を述べるシーンにはグッときた。