アノ

死の光線のアノのレビュー・感想・評価

死の光線(1925年製作の映画)
4.8
史上最強クラスのアクション映画。ソビエト製サイレント映画の暴力的なカッティングの極み。圧倒的にパワフル…。
大掛かりなスパイ行動も全く遠慮せず引きで撮るからダイナミズムがとんでもないことに。小屋の上階で拷問されている仲間を助けるときも縛られている椅子ごとそのまま床下へ落としてるし、追いかけに来た敵兵が無限に出てくるのも面白すぎ。高架から線路に落ちるとほぼワンカットだけどアレ死んでない…?

フリードキンや真利子哲也なんて目じゃない血みどろのタイマンから沼地での追跡劇、木が刈り取られた森の跡地での銃撃戦、無限に出てくる労働者たちの大脱走…と途切れることのない狂気的運動の画面。
欠落部分は見たいと言えば見たいが、このぶつ切り感もまた無法的で素晴らしい…という映画。
アノ

アノ