ノマドランドのRVPのネタバレレビュー・内容・結末

普段目にすることはないかも知れないけれども、同じ地球上で確かに暮らしている人々の生きている証を見た気がしました。

エンドロール中は言わずもがな、鑑賞中にも、「さっき出てきたあの人達は今頃どうしてるんだろうな」などと考えてしまいました。ゆったりとしてはいますし、所々セリフ多めの箇所もありますが、それは確実に必要なゆっくりさだし、何より俳優達のアクションが弛緩を許さない。特にマクドーマンドさんの表情が何ものにも替え難い。

主人公ファーンがとっていく行動が、図らずも日本公開の時期とも相まって、自らの人生を生きることへの肯定として胸に響いたのは私だけではないのではないかと思います。まさにこの映画自体に、"See you down the road."と声を掛けたくなるような作品でした。観賞後にららぽーと内を放浪したことは言うまでもありません。