ノマドランドの米のネタバレレビュー・内容・結末

映像が美しかった。最初に自然の中で放尿してるシーンからぐっと引き込まれた。
途中姉が「ずっと言いたかったんだけど、あなたは型破りで変わり者だと言われているけど、本当は人よりちょっと勇敢で、正直者だと思う。あなたは私すら気が付かない私の気持ちに気がついてくれる。私はただあなたに側にいてほしかったのよ」ってセリフのあと、泣きながら謝ったシーンを見て、あぁ、お姉ちゃんの気持ちを分かったうえでノマドしてたんだなと思った。
男性に好きだから一緒にいてほしいと言われてその男性の家に泊まったあと、暗い部屋のシーンで散らかった赤ん坊のオモチャ、おしゃぶり、そして楽しかったリビングで、椅子を戻すシーンで左手の結婚指輪をみせる。これは監督が主人公に居場所はないと言ってるようにみえた。（なんで左手で椅子を触るの？）
また、自然と工場やレストランのコントラスト、「ゴミを残してはいけない」のセリフ。ネバダ州の砂漠というところも、バーニングマンに通じるところがあり、すごく好きだった。環境やコミュニティのありかも考えさせてくれた。
他にも冒頭シーンで、「どこいくの？」「散歩！」と答えてる距離感。マグカップをみんなが持ってるところ。「交換ね！」という言葉。コロナでいけなくなったバーニングマンを喚起させてくれた。ありがとう。