※※この旅に「さよなら」はない。別れてもまた何処かで出会う※※
ショーン・ベイカーの作風に似てました
作中になにかとんでもない事件が起こったり、逆に奇跡的なことが起こる訳ではなく、ただひたすら淡々と主人公のノマド生活を撮すことに拘っています
どこかドキュメンタリーチックなのが不思議でした
観終わってから調べたら、主演のマクドーマンドとストラザーン以外のほとんどのキャストが、実際のノマド生活者とのことでした
たぶん、一部のセリフは本人たちの言葉なんじゃないかと思います
ショーン・ベイカーの作品にも言えることですが、大きな脚色はせずに彼らの生活をなるべくありのまま撮すことで、彼らの問題をより視聴者に訴えることができます
ただ「ノマド生活者は可哀想だよね」「哀れだよね」とはなっていなくて、
(これは観る個人の捉え方が大きく作用するとは思いますが、)
その生活に誇りを持っていたり、楽しんでいたりしているようでした
哀れみの感情を抱く人も決して間違いではないですし、視聴者に様々な感情や意見を持たせることが現代の文化的な作品に求められていることだと思います
