えりみ

ノマドランドのえりみのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.1
特報しか見ておらず
アカデミー賞有力‼のコピーと
Fマクドーマンドなら観に行くか、
というぐらいの軽いノリで劇場へ🎞
自由の国アメリカ🗽
西部開拓の歴史を持つ国🇺🇸
キャンピングカーで生活する人は当たり前に存在しているイメージ🚙
#vanlife みたいな洒落た生活が見られるとは思っていなかったけど、
日本のノマドワーカー💻に、
これがほんまもんのノマドじゃいっ!
て本気のアウトドアライフ🔥を見せてくれるんやと思ったら…
翻訳されている原作本のタイトルがそのものズバリを表してた📕
「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」
ものごっつ孤独を感じて、50手前のおっさんにはキツめの内容やった😶
何より○○○のレシピの話が刺さってしもて😱

観るまで全く知らんかったんやけど、
出演者のうち役者は2名だけ😨
あとは実際に漂流している本人たち😲
2人だけ役者にしたのも当然😃
主人公ファーンは野ションにうんこ💩
全裸でリラックス♨まで披露するし、
ファーンに好意を寄せるデイブは流石にそんなに都合よく見つかれへんやろし🚬
フランシス・マクドーマンド演じるファーンが、
「私はホームレスじゃない、ハウスレスなの。意味が全然違うわ」ていう台詞とか、
デイブの家でのくだりとかで、サブプライム問題を想起させる。
オートキャンプ場や路上で出会う人達は想像以上に年老いたシングルが多く、
老後の余暇を満喫している感じは、無い😥
もちろんヒッピーを気取る若者も出てはきたけれど…
もちろん華麗なヴァンライフを満喫出来るトレーラーハウスも紹介はされた(規格外のサイズ)けど…

仕事を、年金を、家を、家族を失い車上生活する高齢者たち。
各人が抱える様々な喪失感を雄大な景色、静寂で埋めているような人たち。
クリスマスシーズンはAmazonの倉庫作業、
夏はビーツの収穫労働と、
季節労働者の如く移動する(フランシス・マクドーマンドは実際に働いたけどまるで気付かれなかったとか、納得)。
住んでいる家が無くなり(正確には町ごと無くなる)車上生活を始めた冬から次の冬まで、
ノマド初心者の1年間を見せてくれる。
買取価格5,000ドルの車に2,300ドルの修理代をかけるほど愛着のあるバンは、
エンパイアの町で夫婦の足として使っていたのか🚙
もしかしたら旦那の通勤の足やったのか🚙
企業がなくなれば町ごと無くなり、
郵便番号まで抹消されちゃうっていうのがアメリカらしい。
夕張市なんか財政再生団体になっても、無くなったりはしないもんね。

ラバー・トランプ・ランデブー「Rubber Tramp Rendezvous」
の主催者、ボブ・ウェルズは1995年からヴァンライフを送っていて、
ノマド生活のハウツーを指南してくれる。
調べたら、
「CheapRVliving」というYouTubeのチャンネルを持っていて、結構稼いでる💰
でも彼も喪失感を抱えている1人やった。
Good Bye.ではなくSee you down the road.
さよならではなく、まだ何処かで会おう


知り合いの女性も数年前からノマド生活中。
東京のアパートは又貸しして、
春夏は北海道🐻
秋冬は沖縄・鹿児島の離島🏝で
一次産業の住み込みバイト💪
去年からコロナ禍で移動出来てないみたいやけど😓
えりみ

えりみ