本年度の賞レースを席巻した本作。
季節労働と車上生活をしながらも、人々との交流を通して、傷ついた主人公がどう（どこで）生きるべきかを模索するロードムービー。
リーマンショックや年金問題、医療制度の問題という背景や、登場人物たちが高齢者が多いことで、よくあるロードムービーとはちょっと違う雰囲気になっていました。
さらに役者ではない実際のノマドの人達が多く出演していて、彼らが自分の事を話しているので演技くささがなく、ストーリーとドキュメンタリーがうまく融合している作り方が斬新。
美しい景色と音楽も印象的でした。
ただ、この撮り方だとしょうがない部分ではあるけれど、セリフも少なめで物語の進み方がわかりづらいのがちょっと残念。
