つたやん

ノマドランドのつたやんのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
3.8
各国の映画賞を受賞しまくって、アカデミー賞までとったとなれば、ぜひ劇場でと思い、観にいきました。

家を持たず、転々とくらす「ノマド」。言葉を知っていても、馴染みがない異文化と交流するような感覚をうける映画かなとイメージして観にいきましたが、思いの外、等身大の人の生き方というか、何も特別な生き方ではないんだと感じました。ある価値観においては、落伍者とも受け取られてしまう生き方ですが、そこにあったのは、彼らの選択であったり、心の解放であったり、人としての在り方でした。

全編を通して見せてきたものを、最後の彼女の選択で締め、そしてラストシーン。説得力ありました。

余談ですが、職業柄、退職するスタッフを見送ることの方が多く、必ず店長として最後にかける言葉が「いつかどこかで」です。友達でもないし、再会を約束するのも嘘くさい。でも、永遠にさよならでもない。再会の希望を込めた良い言葉だと思って使ってます。まさかリンクするとは。