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ノマドランドのyumaのネタバレレビュー・内容・結末

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく静かな映画でした。特に大きな出来事があるわけでもなく、ただただ一人のノマドの生活を追っていく映画。それなのに、眠くなるどころかすごく惹き込まれました。
言葉が少ない分、いつも以上に人の表情から心情を汲み取ったり、人の言葉を頭の中でイメージしながら観てました。特に印象的なのがスワンキーのツバメの話です。頭の中でツバメたちの綺麗な映像が流れて、まるで小説を読んでるかのような感覚でした。

“ノマドという生き方にはさよならがない”
これはノマドの人たちが、人生はサイクルの連続だという考え方を持っているから出た言葉だと思いました。いずれサイクルについていけなくなってしまうものは物理的な物。だから物に固執せずに、心の中で感情や思い出を整理する。そういう考えが根本にあるから、思い出は心の中で生き続けるという発想が出たんだと思います。

自然、表情、音楽。どれも綺麗で心を奪われました。僕はまだ若いので本当の意味でノマドランドを理解していないと思います。僕が歳を重ねて、この映画を観たときに僕は何を感じて、どう受け止めるのか、すごく気になりました。

バッドランズ国立公園、恐竜の象。これは僕がホームステイをしていたときにホストファミリーに連れて行ってもらったところで、観ていてすごく懐かしかったです。僕は知らず知らずのうちにまたこの場所に出会って、懐かしいと感じていました。やっぱり人生の根本にはやっぱりサイクルというものがあるのかもしれないですね。

ファーンは何を感じ、何を思ったのか。
また観たいです。
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