夫を亡くし、住処はリーマンショックの余波で街ごとなくなった。全てを無くした彼女は、ホームレスならぬ「ハウスレス」のノマド(放浪者)として、様々な場所で様々な人々とすれ違いながら生きることにー。
" 自由とは、他に何も失うことがないということ " (Janis Joplin)
ノマドとして生きるから自由なのか。それとも、全て失ったからこその自由なのか。社会から切り離された人達だけれど、笑顔も夢も決して失ってない。それでも、生きていかなくてはならないから。
俳優は二人きり、あとはみんな本物のノマドとのことだけれど、素人感などどこにもない。どこか疲れてはいたけれど、みんな目に力を感じた。
とにかく、静かで切ない、ジンワリ良い映画だった。