tjwatt

私というパズルのtjwattのレビュー・感想・評価

私というパズル(2020年製作の映画)
-
出産、そして産後の悲劇を巡る、夫婦とその家族の映画。

2つのものを渡す橋。内と外の振動数が等しくなる時、共振して瓦解してしまうもの。夫と妻、世間と自分(家族)。思う正しさはそれぞれあるが、絶対は存在しない。様々交差している二項対立は現代的。壊れても、また最後には掛かる。

憤りを赤い服で。そこで止まってよかった。りんごは最後が少し説明過多。

出産シーンは見ちゃいけないものかと思うほどに壮絶。産まれた瞬間の喜びが最後の写真で引き戻される感覚は演技の妙。
tjwatt

tjwatt