なんの前情報も入れず何気なしに見始めてみたら、ずっしりな映画で。
冒頭の出産シーンからリアルすぎたせいもあって主人公のマーサと同様苦しくて痛くてたまらない映画だった。
自宅出産を希望するマーサは、もうすぐ子供が産まれそうというところから物語は始まる。夫は付き添い、遅れてきた助産師は予定していた助産師の知り合いだった。たった3人で始まるお産。
本当にもう母子共に命懸けで大変すぎて見てるこっちも気持ちが落ち着かない。やっと産まれた赤ちゃんの様子がおかしくて、、というところから物語は始まったゆく。。
結果的に死産してしまって、マーサの体は子を育てる準備をしてたのに娘はもういなくなっていて。そんな彼女と、夫、家族、周囲の物語。
なんだろう軽はずみな言葉は何も言えないけどマーサの気持ちはよくわかって、娘と過ごしたほんのわずかな時間で感じたこと。りんごはそういう意味だったんだなぁと彼女の愛の向け先をみながら、彼女も亡くなってしまった娘も抱きしめたい気持ちになる。
きっと誰も悪くない。誰かを悪者にするために生まれてきたんじゃない。そうじゃない。
あんなに意見が食い違った母親が、少しずつボケてきたいま、マーサは何も言わずに手を握る。愛はきっとこういうことなんだよね。