冒頭掴みの長いSEXシーンのボカシ、今作はヒロインの顔面をコラージュ。監禁先の部屋のドアを開けると別世界、無人の江ノ電、砂浜での絡みなど魅力的なシーンは多いが、クライマックスのSMパートはもうふざけが過ぎてついていけない。嫉妬を爆発させた愛染恭子の目から炎でて人体発火。ここまでくるとアートなのか子供騙しなのかこちらも混乱してくる。青年役の速水健二のプロっぷりはさすがの素晴らしさだが、ドクトル役のスガカン！マントにトラック野郎に車掌のコスプレ。ドクトル役なんもやってねー。イロモノとしてのスガカンはもちろん大好きだけれどここまで笑い要員オンリーな扱いは酷い。愛染恭子の毛量多すぎの付け髪は怖すぎるが、マルチカラーのラメトップスが素敵。とか思ってたら速水健二さんまで似たような色合いのラメニットを着ていて、もうほんとこの映画ついていけない。…といいながらもちろん楽しくみているんだけど。あと愛染さんの微妙な訛りがきになる。訛っているSMの女王、なんか許せない。そして素人感丸出しの愛染さんのエンディング曲もいろいろ複雑な気持ちにさせる。
