佐藤克巳

夜明けのうたの佐藤克巳のレビュー・感想・評価

夜明けのうた(1965年製作の映画)
5.0
ブリジット・バルドーの「私生活」「軽蔑」に負けない浅丘ルリ子の告白的女優論。浅丘を知り尽くしゴダールに心酔した蔵原惟繕監督が、渾身の力量を発揮して成立した傑作。
夜が開放されていった60年代後半、後輩の浜田光夫、松原智恵子の前向さに刺激され、更に一歩前進しようする浅丘のひたむきさ、その美しさは感動的だ。小松方正は好きじゃないが、電話からの声は見事だった。カーテン開けたら夜明けが輝かしい。
佐藤克巳

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