麻生さくや

いとみちの麻生さくやのレビュー・感想・評価

いとみち(2020年製作の映画)
3.1
原作小説が好きだったから見に行ってきました🎥

青森の田舎に住む内気でコミュ障な女子高生がメイド喫茶でバイトするお話。

原作が好きだからこそ辛口になるかもしれないですが…
ポスターを見た時点で「ダサいデザインだな…コレはダメっぽい匂いしかしないけど大丈夫なのかな?」…と。
メイド服のデザインももうちょっとなんとかならないのか…と。
本編を見たの印象もやっぱりもっさりした感じでした。
これは勝手な印象なんだけど、主人公のイメージが原作と比べると違和感があって馴染まなかった…
(けどたぶん、濃い津軽弁をしゃべれて三味線も弾けるキャスティングをしたら選択肢はないだろうな〜とも思うところ)
面白くないわけではなく、グッとくるシーンも随所にあるんだけど、いかんせん山あり谷ありのストーリーなのにずっと淡々としてて盛り上がらない。
映像なのに文字で読んでた時のほうがよっぽどハラハラドキドキしてたと言う…
映像も終始暗めでどんよりした感じ。
主人公の気持ちに合わせて、後半になるにつれて明るい色味にしていく演出なのか?…と思ったけどそう言うわけでもなく…画角ももっさり。
学校の友達も名前すら出さないんなら、バッサリ切って喫茶店と家族の話だけに絞った方が尺を有効に使えたんじゃないかな?
三味線での洋楽ロックが聴けなかったのも残念だし、せめて邦楽でもいいから有名な曲をやって欲しかったところ。
唯一よかったのはリアルなどぎつい津軽弁。
ちゃんと聞いてても何言ってるかわからないまま交わされる会話。
それでも物語から置いていかれることはない絶妙さ。
変に視聴者に日和ってないのがよかったです✨
そうそう豊川悦司のお父さん役も絶妙でした👍
それでも原作の魅力には到底及ばないデキだったとは思うから、映画版しか見てない人がいたら、ぜひ原作小説を読んでもらいたいな♪
麻生さくや

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