このレビューはネタバレを含みます
好きになってからずっと舞台の演技が観たかったので機会が貰えてありがたいです。
シラノの元々の作品に触れたことがなくどこをどう脚色してるかなどは分からないですが、自分じゃない人間の皮を被って手紙を書き続ける事でたしかにロクサーヌの心を揺さぶりながら同時に自分が深く傷ついてるのが演技からドバドバ溢れていて目が離せなかったです。
それでも最初は自分の唯一の武器だと思っている自分自身の言葉でロクサーヌの心を動かしていることに対してソワソワしてたのも印象的。
分かってはいたけどマカボイ氏は感情のパワーが強烈な演技が最高で、それが愛でも怒りでも悲しみでも孤独でもなんでも、とにかくその感情が役を支配してる時に吸い込まれて動けなくなるし、特にこちらもエネルギーを使って観てる気がするのも含めてすごく好きです。