東日本大震災から10年。
改めてあの震災を題材にしたドキュメンタリーや映画を観るべきと思い本作を鑑賞した。
屈託なくその日を語る子供たち。その瞳には希望の光があった。
津波に飲み込まれた町。
放射線に侵された町。
生命を失った子供たち。
残された人々。
タイトルと内容にずれがあったり、ぶつ切りの映像の中で場所や状況の説明がない為、あらかじめある程度の情報がないとわかりづらい部分があるかもしれないが、当時ニュースを観ていたならば問題ないだろう。
10年、少しずつ風化していく。人は忘れる生き物だ。今のコロナ禍という状況も、いつかは忘れて行くのかもしれない。
しかし、忘れてはならないことも、確かにある。
福島の子供たちみんながマスクをして校庭で遊んでいる姿と今の世界の景色が符合する。
どんな世界でも、子供には未来を、輝く瞳で語ってもらいたい。その大地を作るのは、我々大人たちでなくてはならない。そう強く感じた。