このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい映画を観た
ありがとう、午前10時の映画祭
嵐の中のピアノメリーゴーランド
ジャズ対決
ラストの演奏シーン
音楽が素晴らしくて映画館で観れて良かった
船の上で生まれ、一歩も陸に降り立つことのなかった男の物語
いや、降り立てなかった
船の上しか知らない彼には世界が大きすぎた
一歩を踏み出すきっかけとなったのは確かに恋だったんだけど、たったそれだけではなかった
なんてことない幸せを夢に語るシーンからのラストの選択は悲しすぎたけど、戦後の不安定ななか、みんな自分のことで精一杯だったという環境も要因のひとつとなっているのかな
自分は無力だと彼は悔いているかもしれないけれど、あの時代の親友にしてあげられた最大限の優しさだったとも思う
2024年21作目