大自然

空に住むの大自然のレビュー・感想・評価

空に住む(2020年製作の映画)
2.5
タイトルで観たいとおもった人が結構いたんじゃないかな〜と思う。そのタイトルの期待値は超えたか?と言われると、そこまでではない。

マンションからの眺望の撮り方はどうだったか?
共用部のグラジュアリー感はどうだったか?
長い階段をのぼらなければならない立地は不便ではないか?
空に住むというほどの天空にあるマンション感は物足りなかった。
でも内装はホテル基調で、照明やソファよかった。
個人的にはもう少し建物全体の外観やエレベーターの基数、管理人だけでない共用部にスポットをあてたシーンがみてみたかった。

あと、気になったのは音。
冒頭だけかと思えば、ずっと管楽器のポワポワした音が鳴っている。あんまり好きじゃない。何か物をとる音や、無音の音の方が映画らしさがあって好きだ。
エンディングは同じEXILEなら、ATSUSHIとAiのNo more っていう曲の方が合いそう。

脚本も、ザ脚本!っておもっちゃうシーンがあって、ナチュラルではなく、ときどきつまりを感じた。
ソファで話していた、多部未華子の言う、いいえ〜、は現実では言わない。いかにも、書き言葉!と思うシーンが数多くあった。岩田さんの哲学的な台詞は、通常もっと思考を巡らせてどもって出てくるはず。

うーーーーん。「泣けなかった」のなら、その人との大切な思い出の品をずっと持っていたり、まだ自分の中では死んでないという感情があったりする描写があってもよかった。泣く感情はふっと沸いて出るものだから、夜になるだけで涙がでてくるとか、日が経つにつれて泣いてもよかった。

いろんな試行錯誤を感じられる作品で、興味深いテーマで、考えるをすすめる作品だと思う。
大自然

大自然