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ザ・フラッシュのmitakosamaのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズガンがDCの制作に関わるようになり、マーベルに遅れること、遂にマルチバースに踏み込む。やはり今作のマルチバースの捉え方はジェームズガンらしい遊び心に溢れた内容となった。

フラッシュことバリーアレン。幼少時に殺された母と、その容疑差にされた父を助けるために、高速移動で過去に行き、母が生き残る未来を作ってしまう。
そのことから違う未来が出来てしまい、若い頃のバリーと共に世界を救うという展開。

まずバットマンが、DCEUのベンアフレックから、パラレルワールドではマイケルキートンに。
もちろんティムバートン版からの踏襲だ。バットモービルもバートン版なのが嬉しい。

違う世界線でのバリーを雷に打たせてフラッシュとして覚醒させ、襲来するゾッド将軍と戦う。
本来のスーパーマンであるクラークケント/カルエルが居ない。その代わりスーパーガール/カーラゾーエルがロシアに監禁されている。

このスーパーガールがまた魅力的。今作でデビューした無名の俳優だが、スタイリッシュなボディにベリーショートの髪型がよく似合う。ユニセクシャルなバランスがたまらなくクール!

バットマンとスーパーガールともう一人のバリーと共にゾットと戦うも中々勝てず。その度にタイムスリップを繰り返す。そして異変が。
ここで様々なカメオ出演や過去作のオマージュが繰り広げられる。没になったバートン版・ニコラスケイジのスーパーマンなんてマニアックなネタも。

そしてバリーは事態収拾のために、自分の母を救えない過去を選択し直す。
このシーンは缶詰を戻すだけだったが、編集上もしかして違うパターンもあったのではと邪推する。というのは、母を殺した強盗は最後まで正体がわからないのだ。もしかしたら没になったアイデアの一つで“バリーが母を殺した”というのも脚本で候補にあったんじゃないのかな?

そしてラスト大オチのジョージクルーニー。もちろんMrフリーズの逆襲からの引用だ。カメオ出演の豪華さも今作の特徴の一つ。歴代映画の俳優を用いてマルチバースを表現するのはスパイダーマンノーウェイホームで先に使われたネタだとは言え、DCの今作に賭けた意気込みがわかるわ。
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