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ザ・フラッシュのIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.8
面白い。フラッシュというヒーローについては良く知らなかったが、今回の映画で良く分かった気がする。高速移動させて良いモノとダメなモノがあるとか、確かに言われてみればそうかと納得。光の速度を超えて時間が逆行していくシーンも面白かった。例えば車のホイールなどが速度を上げて回転していくと、ホイールはゆっくり逆回転しているように見える。これをワゴンホイール効果というが、フラッシュのワゴンホイール効果も面白かった。
タイムトラベルとマルチバースの組合せも秀逸でした。最近のマルチバースを題材にした映画では、未来は不確定であらゆる可能性が存在するため、なんか「何でもあり」になっている印象でしたが、映画「ザ・フラッシュ」では、マルチバースだからといって何でもありでは無い、としているところが一番良かった。理論的にマルチバースはあり得るとしても、現実は覆水盆に返らず。運命を受け入れる事で、また人として成長できるのも事実かと。
予告に出まくってたので、マイケル・キートンのバットマンには驚かなかったが、そのほかのカメオ出演や小ネタがおっさん向けすぎて、なんか…「媚びすぎちゃう?」って思ってしまった。おっさんである私は楽しいのですが、若い世代はMCUの方が楽しめるだろうなあ、なんて思いながら観ること2時間24分。え?そんなにあったの?っていうくらい、あっという間。楽しすぎて。
さて、2013年の「マン・オブ・スティール」から始まったDCエクステンデッドユニバースは、本作「ザ・フラッシュ」をもって一旦幕を閉じるらしい。なんか、ちと寂しい気もするが、ジェームズ・ガンとピーター・サフランによって一新されるDCユニバースは、もっと面白い作品群になるに違いない!と信じて心待ち。
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