チーズマン

ザ・フラッシュのチーズマンのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.2
DCエクステンデッドユニバースでは1番面白かったかもしれないです。

この作品の中ではフラッシュというキャラを通してヒーローは“悪党退治の人”ではなく“目の前の人命を助ける人”として描かれていてむしろ今や貴重なスタンスで良かったです。
なによりフラッシュ/バリー・アレンらしいですね。

今作はマルチバースが大きな舞台建てになってることで様々な過去などのネタが投入されてますが、それが単に笑いだけじゃなく泣けたり痺れたり多様な使い方でなおかつ作品自体のテーマにはならない程度の軽さで使われてたのも楽しかったです。
個人的には幻のスーパーマンには爆笑しましたが。

話としてはアンディ・ムスキエティ監督のテイストといいますか、過去の心の傷とどう向き合うかについてトライ&エラーを繰り返して学び成長するみたいなのも結構良かったです。
例えどんなに理不尽でも受け入れることでしか進めない事が世の中にはあって、でもその心の傷は今度は他人を助けたり優しくすることのできるヒーローの最も大事な資質を育てることになって、というのはDCのスーパーヒーローっぽくて話のテイストも合ってるなと思いました。
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