全体としては静かなロードムービーという感じだったけど、天気や海、街の景色や音が台詞にない言葉を埋めていて情報量が多かった。1度だけでは気づけないあれこれがあるように思う。
雨だれに手をかざすシーン（『空気人形』を彷彿とさせる）や、洗車場のシーン、観覧車での目隠し、砂浜のシーンなどなどふと思い出して泣きそうになる。
実際の人身売買はもっと悲惨なのではと思うけど、映画の中くらいこういう人間味ある人たちがいてもいいかもしれないと思えた。
エイミーマンのWise Upが流れてたのは後から気づいた。聴いたことある…とは思ったのだけど。記憶力が悪い自分が情けない。ペドゥナの心境を表しているとても重要な曲なのに。あの映画（『マグノリア』）を一緒に観た相手となると結構長く連れ添ってるだろうに。それなのに。。ペドゥナがどうしてあんなに事件に固執してたのかがわかる。
主演たちの芝居も自然で良かったのは言わずもがな、でも1番すごいと感じたのはウソン役のあの赤ちゃん。手の動きとか神がかってた。
