がんつ

ベイビー・ブローカーのがんつのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.8
【 内容 】
赤ちゃんポストの子供を人身
売買する仲介人。彼が実親と
共に引取主を探すドラマ映画🎦

【 感想 】
『万引き家族』『誰も知らない』の是枝裕和監督が『パラサイト』ソン・ガンホや『空気人形』のペ・ドゥナと映画を撮った!🎥
そんな観るしかない映画を観てきたのですが...、

めっちゃ良い‼️

特に『万引き家族』の家族の定義を問う姿勢はそのままに、実親のソヨン(IU)との関わりを増やしたことで、より家族とは何か?という問いを深掘りできていたと思います🔨

内容が面白いのもさることながら、お気に入りポイントは“ 洗車 ”のシーンです🫧
このシーンは是枝監督作品の『空気人形』のラストと同じくらい、大好きなシーンになりました!
あんなにも微笑ましいって、完全に家族そのものやろ...。

あと、“ 生まれてきてくれてありがとう ”のシーンも印象的でした!
少し演出臭く感じましたが、登場人物たちと同じ環境で育った人であれば、生を肯定してくれるこの言葉に思わず涙してしまうのではないでしょうか🤔

最後に、あのシーンについては、
「親は子のためだったら何だってする」という台詞 → 実子との会話と元家族からの拒絶 → サンヒョンにとって仮家族の皆が子になった → そして親は子のために...。
という流れなのかな?って思います。

胸中の吐露が多い印象の本作において、この演出を取り入れてくれるところが、是枝監督のニクいところですね☺️

本作は本当に、良いものでした!
がんつ

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