排路

ブロンド・ヴィナスの排路のレビュー・感想・評価

ブロンド・ヴィナス(1932年製作の映画)
5.0
スタンバーグとディートリヒによる超大傑作だった…
ディートリヒがどう見えてるかにしか重きがおかれないかなり振り切った印象。
カニュードによる生命の本質的なヴィジョンとしての映画という主張がカバーする映画の本質がこんなに際立った映画は、他のスタンバーグ作にもなかった。夢に何度も出てくる永遠と重なる。ずっと見ていたかったディートリヒは最後から2番目のショットで姿を消すことで永遠となる。

他のスタンバーグにおけるディートリヒとの違いは、家庭を持つ女性であることくらいだけどこんな素晴らしい映画は、社会学を介入させたあらゆる映画理論を無効化する。

列車に乗る息子を見送るディートリヒのフレーム内フレームは、やばい
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