このレビューはネタバレを含みます
ショート作品でも、ヨルゴス・ランティモス節炸裂。結局、謎は謎のままだし。考えるな感じろ、なんなら個々で静かに味わえ的な。
気持ち悪い世界観が上手すぎる。好き。
楽器奏者の男が、電車でたまたま時間を聞いただけの全く知らない女になり変わられ、自分を乗っ取られるストーリー。
見た目も何もかも違うはずなのに、子どもも妻も全くどちらが本物か分からないという。ついには、間違えられ、本物の座を明け渡すこととなる。今度は、男が別の男に時間を聞かれるシーンがある。こうして入れ替わっていくのか。暗示。そもそも合鍵を持っている段階でホラーすぎる。しかも、妻がどちらが本物か判断する方法がなんかエロティックで独特すぎる。そして、それを子どもたちがガン見してるのもシュールすぎる。