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ヒトラーに盗られたうさぎのLlamaのレビュー・感想・評価

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)
3.0
戦争が始まり、大事なものを一つだけ持って行けるとしたら何を持っていきますか??

愛ある温かいお話やった。
元は児童書だからか、本当に完全に子供でも観られるような描写で過激な戦争シーンあると思ったら全く戦争シーンなんてなくて、ヒトラーも話に出てくるだけで全く出てこない。かと言って、映画の構造として気が遠くなるようなノロノロとしたシーンがある訳でもなく気楽に観られる映画だった。


映画を観たら分かるので割愛するけど、主人公家族はある理由からヨーロッパ中を転々と引越しするようになってしまう。元いたドイツから初めにスイスに引っ越す時に、おもちゃや本等、自分と一緒にスイスへ持って行けるのはたった3つだけ。主人公のアンは持っているぬいぐるみを並べてどの子を持っていくか悩んでいた。以前別の映画のレビューでも残したけど、私もぬいぐるみを持っていて主人公の気持ちが分かるほど1つ選べなんて言われても選べないと思う...そのシーンを見て私ならどうするだろうか、何を持っていくだろうかって悩んでしまった。


おばさんと離れるシーンも悲しかった。
各国に行って言語を習得して一生懸命な兄弟がたくましくて、何よりお兄ちゃんがめちゃくちゃしっかりしてるからちゃんと空気を読んで静かにする時はしてるし耐えてるし。
にしても戦争中なのに1930年代のパリってあんなに煌びやかだったのだろうか。スイスは疎開してるもんやからのどかなんやろうけど、パリも平和な生活送ってたんかな??まあ第二次世界大戦って聞くと、確かにヨーロッパやったらドイツポーランドとか東欧の出来事か、アジアの印象強いけど実際のフランスやイギリスはどうやったのか凄く興味を持ってしまった。
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