ヒトラーに盗られたうさぎの作品情報・感想・評価・動画配信

「ヒトラーに盗られたうさぎ」に投稿された感想・評価

ユダヤ人の映画はたくさん観てきたが、こんなに文学的な表現は初めてで残虐な戦争映画が苦手な人はいいのかも知れない。
お父さんの職業柄。あえてこうゆう見せ方をしているのだろう。
しかしながら、こんな風に生きてきた。とそれは主人公の望むように後世に教えてくれているのだと思うと一つのストーリーとして観てよかった。
Riy

Riyの感想・評価

4.0
久し振りに風合いのある映画を観ました。絵も音楽も文学もある亡命ユダヤ人一家のお話。ナチスの頃を描いて全編独特の静かな緊張感にも包まれて、スイスの山々の風景、パリの夜景も素晴らしい。
愛すべき四人の家族、中でもアンナ役のリヴァー、そして父親役はあのオリヴァー・マスッチでしたか、とても上手くインテリ文筆家を演じています。
みんと

みんとの感想・評価

3.9
ドイツのベストセラー絵本作家ジュディス・カーの自伝的作品を映画化。

ヒトラー批判の評論家でユダヤ人の父を持つ娘アンナは、ヒトラー台頭による恐怖政治から逃れるため家族で故郷ベルリンを離れ、スイス、フランス、イギリスに亡命を続ける事になる…

いわゆる親の転勤で転々と学校が変わるのとは訳が違う。国を越え言語も変わる。当然 貧困や偏見、差別が付き纏い9歳の少女の目を通して戦争の不条理が炙り出される。

子供らしくワガママも言ったり、天真爛漫さが影を潜めてゆく姿にはやはり心が痛む。けれど子供ならではの適応能力や前向きな姿が健気で救われる。決して壊れない家族の絆にもグッとくる。

劇中、何度か登場する台詞“有名な人は子供の頃苦労する” …結果的にその通りとなったのはあまりにも皮肉な事でもあり、救いでもあり希望でもあった。

けっして悲惨な戦争映画ではないけれど、家族愛や絆を通して描かれるナチスのユダヤ人迫害の残酷さは十分感じる作品だった。

あと、小さいジュリエット・ビノシュ?もしくは幼いクロエ・モレッツ?を思わせる可愛い顔立ちの主人公少女の将来性を感じた。
ベルリンに住むユダヤ人の家族の逃避行の話。絵本作家の実話。
勝ち気な主人公の少女アンナと兄のマックスは愛に満ちた両親の元、のびのび暮らしていたのに…

オープニングのカーニバルでナチスの制服の子達にもてあそばれるピンクのうさぎのぬいぐるみ。
その夜から亡命が始まる。
むごいシーンも戦闘シーンもないけど
迫ってくる暗い力にドキドキします。
でも、アンナの聡明さと可愛さに夢中になりながら観終えました。

サウンドオブミュージックやジョジョラビットもですが、子や孫に見せたい戦争映画です。

困難な状況でも怯まず学び素敵な絵本を描いたジュディス・カーの事ももっと知りたくなりました。
本屋さんで絵本探します。
戦争ものとはいえ、本当に絵本をそのまま映画にしたようなやさしい作品。主人公の少女の清く正しく負けん気の強いキャラ設定や優しい兄やキーパーソンとしての老婦人がいるあたり、また全体の展開も何となくジブリアニメっぽくて微笑ましい。設定もちょっと被るがサウンド・オブ・ミュージックを思わせる情景もあり、どこか懐かしくもあった。とりあえず主演の子はもちろん子役がみんな可愛いので子どもたちを眺めているだけで眼福。
ヒトラーのユダヤ人迫害を小さな子にも安心して観せられる表現で分かりやすく描いており、大人の目にはちと緩いがファミリームービーとしておすすめ。

このレビューはネタバレを含みます

ナチスの手を逃れるために、スイス、フランス、そしてイギリスへ渡った女の子の話

数年毎に言葉も違えば文化も違う世界に放り込まれても、学ぶことを諦めず、最後は自らの力で自分の居場所を作った絵本作家の自伝

戦争を見せずに、戦争が奪ったものを丁寧に描いていてとてもよかった
おかゆ

おかゆの感想・評価

3.5
ナチス・ドイツ題材なのに辛い苦しいシーンはないけど、慣れて来た頃にすぐ別れがある事が、アンナとマックスの心はとても辛かったと思う。
それでもその土地に慣れようと必死に頑張るアンナの健気さに心を打たれる。
可愛いの、アンナ役の子。

パパ、なんか見たことある!って思ったらドラマ「ダーク」や「帰ってきたヒトラー」に出てたと!ダークはすぐ分かったけど、帰ってきたヒトラーはびっくりした。

2021 おうち映画 No.145
kana

kanaの感想・評価

3.8
ヒトラーの台頭により母国から逃れなければならなかったユダヤ人一家の物語。亡命先での不安定な経済下の中でも、賢く、ややもするとなくしてしまいそうなプライドとロマンを捨てず、堅実に現実的に生き抜く。心の中はいつも涙がいっぱいなはずなのに逞しくも愛らしい少女アンナのセンチメンタル加減がとても良かった。そのままドイツに居続けていたら、凄惨な未来だったはず。言葉などわからなくたって、生きて暮らしていければ、未来はどう転ぶかわからない。
時代もあるけど、そこの文化に合ってないルールだったり方言だったりがバカにされるのは他の国でもあるんだなと。
1933年、ヒトラーの台頭によってナチスが政権を握る直前、ユダヤ人の知識人家族がスイスに逃げ、その後、亡命生活が始まる。実話を元にしたようだが、他国での生活の困難さ、亡命生活の困窮と知識人としての誇り、子ども達の学校生活や不自由な日々等々、なかなか良い映画でした。でも、歴史的にはまだ戦争前夜、これから戦争が終わるまで10年以上続くとは想像もつかなかったでしょう。欲を言えば、映画としてはもうちょっと何か盛り上がりが欲しかったな。
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