えむ

ザ・ライフルマンのえむのレビュー・感想・評価

ザ・ライフルマン(2019年製作の映画)
3.2
生きるだけで過酷なこの氷土で、何のために戦っているのか、
戦争映画なのでいいことが起こるわけはないんだけど、前へ前へ、進めば進むほどに大義も正義も見失い、家族と同胞を奪われる様は居た堪れなかった。

状況や立ち位置が(史実をしっかり把握してないと)わかりにくいのだが、説明的セリフがほぼない。映画を通して歴史を知りたい人には不向きだろう。
ただ、殺し合う意味、何のために?という"戦争"の根幹を見つめるにはよい静謐さのある作品だと感じた。

ラストの走馬灯のようなシーンも、やや劇的すぎるかなという気もするけど、印象的でした。

例によって邦題が全てを台無しにしているので、『Blizzard of Souls』という原題を胸に見た方が良いです。
えむ

えむ