このレビューはネタバレを含みます
ダフネデュモーリアの原作の映像化。ヒッチコックがだいぶ原作のラストを改変していたので、こちらはどうなのかと興味があって鑑賞。うーん、正直、そうする意図がよくわからなかった。
ダンヴァース夫人のレベッカに対する感情に含みを持たせたのは良い。そもそもこの作品はホラーではないので(ヒッチコックの罪は重いね、世間にレベッカといえばヒッチコック!という認識を負わせたのだから)
デュモーリアがダンヴァースをただの怖いオンナにしたかったわけはないので、このドラマの夫人の方がかなり原作(の意図された含み)には近い気がする。しかしヴァンホッパー、ここまでやなやつにされちゃって可哀想だったな!
やはり、屋敷の炎上というモチーフは小説が一番印象的。メラメラ燃えてるところを映像に映されると興醒めする。ゾクゾク感皆無。フランケンシュタインを実写化できないのと同じ原理で、視覚化した途端に失われる良さがある。
しかし、どう考えてもマキシムが全ての元凶なんだよなぁ。アーミーハマー自身がその辺についてよくわかってなさそうな演技をしていた。
でもクラリスが可愛かったのでOKです