やぎ座

レベッカのやぎ座のネタバレレビュー・内容・結末

レベッカ(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ヴァン・ホッパー夫人の付き人としてモンテカルロのホテルにやってきた「わたし」は、そこでイギリスの大金持ちであるマキシムと出会い、2人は恋に落ちる。マキシムは1年前にヨット事故で前妻レベッカを亡くしていたのだが、彼女はマキシムの後妻として、イギリスの彼の大邸宅マンダレーへ行く決意をする。多くの使用人がいる邸宅の女主人として、控えめながらやっていこうとする彼女だったが、かつてのレベッカづきの使用人で、邸宅を取り仕切るダンヴァース夫人にはなかなか受け入れてもらえない。次第に「わたし」は前妻レベッカの見えない影に精神的に追いつめられていき、遂にはダンヴァース夫人に言われるまま、窓から身を投げようとしてしまう。そのとき、偶然に上がった花火の音で「わたし」は正気を取り戻すが、その花火は難破船が見つかったことを知らせるものであった。見つかった船はレベッカのヨットで、船内からレベッカの死体が見つかる。レベッカは嵐の夜にヨットで遭難し、流れ着いた死体をマキシムが確認して既に葬られていたことから、改めてレベッカの死因が調べられることになる。レベッカの「従兄」と称する愛人だったジャックはマキシムによる殺害の可能性を主張する。疑心暗鬼に陥った「わたし」にマキシムはレベッカの死の真相を語る。その日、かねてよりレベッカの放蕩に悩まされ続けていたマキシムは、彼を罵倒するレベッカに詰め寄ったところ、彼女が倒れて頭を打って死んでしまったために、その遺体を運び入れたヨットごと沈めたのである。一方、死の当日にレベッカと面会した医師が、レベッカが不治の癌に冒されていたことを証言したことから、レベッカの死は自殺によるものと断定される。実は、自殺を決めたレベッカは自らの病を隠したままマキシムに自分を殺させようとしていたのである。レベッカによる呪縛からようやく解き放たれた2人だったが、屋敷は狂ったダンヴァース夫人によって火をつけられ、焼け落ちて行った。(Wikipedia)

前半、モンテカルロでの陽気で幸せそうな2人のラブラブから、マンダレーでの嫌な暗い雰囲気への変化が分かりやすく、見やすかった。姿はないが、周囲の人や持ち物から感じる死後も、マンダレーを支配しているレベッカ。結局主人公もレベッカによって変化してしまった。「マキシムでは幸せになれない」というダンヴァース夫人の言葉に「絶対幸せになってみせる」という主人公が、その後最後にカイロで見せた考えや目線が印象的。

memo
思ってた展開と違ってたけど面白かった。前半めちゃめちゃいい!マキシムがコードネームuncleの俳優さん。ヒッチコック監督作品の方も鑑賞したい。コウモリなにあれ