EDDIE

カムバック・トゥ・ハリウッド!!のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.7
3人の名優が1970年代ハリウッドにまるで舞い戻ったかのよう!
落ち目のプロデューサーマックスがとんでもない方法で金儲けを画策。人生の好転は奇跡の掛け合わせ。思いもよらぬ展開が笑いを誘う。エンドクレジット後も要注目。

これは期待以上でした。
まぁ役者が役者だし、彼らの演技と共演を見られるだけでかなりの価値とは思っていましたが、そこまで期待値は高くなかったのですよ。

なんだか過去にもやり尽くされたようなハリウッドでの逆転成功物語なんですけど、テンポの良さと名優たちの演技力も相まって結構笑わせられたし、ちょっぴり感動もしました。

特にトミー・リー・ジョーンズなんて、近年では『アド・アストラ』でブラピの父親役はありましたけど、『メン・イン・ブラック3』以降はあまり印象的な作品ってないんですよね。
今回のハリウッドで落ちぶれた過去の西部劇スターが、落ち目の映画プロデューサーの声がかかったことがきっかけで脚光を浴びることになるっていうありきたりな展開がグッとくるんですよ。
ハリウッドを代表する名優の1人トミー・リー・ジョーンズが再び輝く舞台を用意してもらったみたいな感じで。

ロバート・デ・ニーロも近年でも話題作に出てはいますが、なんというかデ・ニーロのキャラをそのまま活かした役柄が多かったんですよね。
今回はメイクから衣装までデ・ニーロアプローチを見せられているかのようで、正直初見は主役マックスをデ・ニーロだとは思いませんでした。まぁ仕草こそ『アナライズ・ミー』なデ・ニーロでしたけどね。

モーガン・フリーマンは唯一ここ数十年でもずっと同じような存在感を放ちながら彼のキャラを徹している感覚なのですが、本作でも80歳を超えているとは思わせない強面ギャングを見事演じていました。

とにかくこの3人の共演とわちゃわちゃした感じを見られることに至福を感じます。

映画プロデューサーマックスの想定外なことがどんどん起こっていくあたりやコメディとしての緩さとかすべてが絶妙。
傑作とまでは言えないまでも、割と気軽に楽しく観られる作品としては多くの方にオススメできる作品です。

※2021年新作映画73本目
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