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映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチのkoockyのレビュー・感想・評価

3.5
そもそもの話、期待度ゼロで観に行ってきた。
なぜなら劇場版は観るつもりなかったから。
でも気が変わったのだ。うん、それはよくあること!

この劇場版では主人公、恩田希の主に中学時代の苦悩と活躍が描かれる。そう、現在放映中の「さよなら私のクラマー」の前日譚である「さよならフットボール」をベースにした物語である。恩田は女子ながら華麗なボールテクニックを持つファンタジスタであるが、男女のフィジカルの違いにより公式戦に出場させてもらえずストレスを募らせる日々だったが、ある日少年サッカー時代の子分ナメックと偶然に思わぬ再会を果たす。しかもライバル校のCB兼キャプテンとして身長もスキルも大きく成長していることに愕然とする。おまけに男であることの優位性を大きく主張されるとともに恩田を見下して憤慨させるのであった。怒りの収まらぬ恩田は何がなんでも、そのライバル校と対戦する予定となっている新人戦に出場、勝負して絶対に勝つ!!!と奮起するのだった…。
ストーリーはそこからあれやこれやと進んでいくんだけど、やっぱりハイライトはクライマックスの試合シーンです。TVアニメではやや気になる作画崩れも無く、3Dと2Dを上手く組み合わせてピッチを縦横無尽に駆けるプレイヤー主観の視点とボールの動きがスピーディーでリアルなのでサッカー好きな人なら結構楽しめると思うし、試合自体も拮抗した展開で白熱する。でも、何よりも恩田(のんちゃん、親分)のプレーは観ていて熱くなるし、ハッとさせられたりホロっとさせられたり、いろいろ楽しくて胸が踊りました。
ネタバレになるといけないのであんまり詳しくラストのことは書けないけど、うまく大団円を迎えて綺麗に終わります。
「さよなら私のクラマー」のファンであるなら鑑賞して絶対損はないし、アニメファン以上に沢山のサッカー好きな人に観てほしいなと、そんな風に思います。
確かにサッカーはフィジカルコンタクトが多くて身体的負担も大きい、だから男女間の差は大きな壁かもしれない。でも、そこに関わる全ての人はみんなサッカーを心底愛してるっていうことに変わりはなく根本的にみんな仲間なんだって想いがすごく伝わってきた。

ともかく、結果的に観てよかった。
来週以降、一気に上映館もしくは上映回数が激減しそうなので、ご興味のある方は是非お急ぎください!

あ、私は関係者でも回し者でもありません!!!笑
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