うえのひろむ

アイの歌声を聴かせてのうえのひろむのレビュー・感想・評価

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)
5.0
まず土屋太鳳の歌が上手くなってることに、びっくり!
古参のファンとしては、とりあえずそこに感動(笑)
物語としてはオーソドックスな展開だと思うけど、ところどころ『イヴの時間』を思わせるところがあり、そこにグッときた!
わりと先が読みやすいというか、ヒロインのシオンのAIが何物であるのかは、ピンと来たけど、それでも落涙。
歌でなんとかしようというのは『竜とそばかすの姫』に通ずるところがあるかな。
あと端々に『攻殻機動隊』的な要素も見受けられ。
シオンは、なんとなくタチコマに通ずる物があるから、この手の話に弱いのかも。

AI肯定派と、否定派のどちらの言い分もわかる。
主人公達はあっさり受け入れてたけど人のわからないところで、AI同士が勝手にやりとりしてたら、そりゃあ危機感抱く人いるよね、って思う。
シオンはポンコツと言うより、天然ボケの方が近いと思う。
優先事項が無茶苦茶だから、AIとしてはポンコツだと思うけど(笑)

人に近い思考をするAIもすごいけど、外見でまるで区別がつかないアンドロイドを作っちゃう技術力も素直にすごい!
アンドロイドに感情移入するのはオウムに愛を説くのに似ているというのも思い出した。
内面と外見が別々っていうのに、相変わらず馴染めない。

2021年94本目
うえのひろむ

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