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ザ・スイッチのMOOQのレビュー・感想・評価

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
4.5
スプラッター要素がある映画はよっぽどじゃないと見ないけど、「ヴィンス・ヴォーンが女子高生と入れ替わった殺人鬼の役をやってる」なら見るしかない、となって挑戦。
2回ぐらい薄目になってしまったけど、グロさはかなりコメディタッチに抑えられていた。
なによりヴィンス・ヴォーンのコミカルさと人情味のおかげで笑えたし泣けたしで、最後には好きな映画の一つになった。

ヴィンス・ヴォーンは『Mr. & Mrs. Smith』のエディ役で好きになった俳優さん。

初めて見たときはテレ朝版の吹き替えで、江原正士さんがされていた。そのあと字幕で見返してもまんま江原さんだったのが印象に残ってる。(この映画の吹き替えも江原さん)
それぐらいにはコミカルな俳優さんで、表情が豊かだし声もいいから、女子高生と入れ替わるザ・スイッチは本当に適役だったと思う。

ホラー映画は普段見ないから比較はできないけど、殺られ役も友達も家族もキャラが立ってたり、展開がわかってても引き込まれる演出があったり。
そういう目が離せない楽しさがあるホラーだった。


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個人的に、ホラー映画を見た後はインタビュー記事を探して”裏”を知ることでショックを和らげることが多い。

この映画だと女子高生役のキャスリン・ニュートンが役になりきってビデオ日記を撮り、それをヴィンス・ヴォーンが見て癖や仕草を汲み取って演じたらしい。

ドウェイン版のジュマンジでのジャック・ブラックも、同じように”中身が女子高生のおじさん役”を演じていて、それも大好きだった。
こういう設定の場合、その俳優さんを知ってると(殺人鬼とか地図専門家っていう役を忘れて)女子高生を演じている”その俳優”っていうふうに見る瞬間がある。
映画的にメタっぽい視点にさせてしまうのは良くないのかもしれないけど、尊敬というか、よりその俳優さんを好きになるっていう現象が起きるのは面白いなと思う。
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