矢野竜子

MOTHERSの矢野竜子のレビュー・感想・評価

MOTHERS(2020年製作の映画)
3.5
たった60分だが濃密な体験だった。
兎にも角にも「お父様」のキャラクター性に
尽きるのだが、そのお父様登場の前に
豪邸の実景を入れるのがしたたかであり、
監督としてのセンスを感じる。
以降も律儀に場所ごとに全景や看板が
インサートされるが
場所の映画であることはたしか。
またこのボロボロになったお父様を
ドキュメントという名の暴力に晒す
娘である監督もだいぶ肝が据わっている。
階段で喧嘩を聞いて止めに入るシーンとか
よくよく考えると結構怖い。
(要は撮影してやろうと待ち構えていた)
スピルバーグのフェイブルマンズと
同時上映希望。