うん、良かった。これは(いい感じ)ではない方の強固な実感として。16mmのセントラルパーク動物園、ワッパと死んだ目、夜と夜とを繋いで。視線の動きがほんとうに引き込まれるの、素人目にもうまいよ
素手で虫に触れることも、男の家で本を読むことも、開いた窓から流れ込むトランペットにそっと向き合うことも、美術館へ行くことも、置いてある鞄を物色することも、SDカードに詰め込んだ他人の記憶を覗き見ることも、ベッドの上に愛らしい猫たちを投げていくことも、矛盾しないよぜんぶ。彼女はわたしだとすら思えるほどにつまらないし主人公。曲がりもしない道、ウィンカーは左右交互、振れ易くまた動じない、あんたは、変わらない、しろいアパートの一室で、シロクマの生きる渓谷で、あたしだけ宙に浮くような卓球場で、あたたかくひとりバーの壁際で、CDウォークマンのダンスフロアで、ひろく窮屈なNYのそこかしこで、なにも変わらずに生きていくからさ
あの街で路上とか勘弁。初めての運転で駐車もバックも縦列もこなしてるのみて梅干しフェイスになっちゃった