あまり話題になっていないから過度な期待はせずに
観たのですが、ジュラシックパーク以降で
ようやくまともな恐竜映画に出会えました。
JPは現代に恐竜を復活させた映画で
言うなれば「養殖」ですが、
こちらは6500万年前の地球にいた「天然」モノ。
自分的にはこの違いは結構重要で、
太古の地球というロケーションもたまりません。
当時の地球環境なんて想像するしかありませんが、
人間の手が一切入っていない自然界は美しくも凶悪で、
そのロマンには好奇心と冒険心をくすぐられます。
ぜひ劇場の大画面で見て欲しいですね。
「現代まで生き延びていた」「遺伝工学で現代に復活」
「昔と繋がった場所から出て来る」といった
主な恐竜映画のパターンは舞台が現代になり、
原始人の時代にもまだ恐竜がいたというパターンでも、
人がぞろぞろ出て来るのであまり現代と変わりません。
なので、最初から最後まで当時の地球を舞台にしているのは
非常に珍しく、好感が持てました。
恐竜の登場頻度と出て来るタイミングも秀逸で、
出し惜しみしすぎても出し過ぎても駄目ですが、
この辺のバランスが自分好みで良かったです。
ただ登場人物が二人しかおらず食われ役が不在で、
話も超シンプルでストイックすぎるので、
あまり一般受けしないタイプかも。
ジュラシックパークやキングコングみたいなのを
期待しているのならオススメ出来ませんが、
今までとは毛色の違う恐竜映画を観てみたい、
というならオススメです。